『人は、暑ければずっと汗をかき続けるのか?!』

 こんにちは!日本の梅雨は、毎日ジメジメして蒸し暑いですよね〜。少し歩いただけで、全身汗だくになる方も多いと思います。最近では、暑さ対策としてミニ扇風機のようなグッズを片手に、顔や首元に風を送りながら歩いている方々をよく見かけますよね。少し前までは、扇子で煽ぐ姿に風情を感じていましたが、温暖化の影響もあって暑い日は体温より高い気温になっているので、もうそんな流暢なことは言ってられません。室内では気温と湿度をエアコンで調節し、外出する時は直射日光を浴びずなるべく日陰を歩くようにするなど、自身で体温調節するように心掛けましょう。

 さて、今回はこの体温調節に欠かせない、汗のお話をします。人は、ほとんど運動をせず気温も適度だったとしても、体温調節のために必ず汗をかいています。そして猛暑の中にいると、もちろん普段よりも沢山の汗を流します。しかしながらどんなに暑い中でも、干からびるまでずっと汗を流し続けるということはありませんよね?なぜなら、人間の身体は常に水分を60%程に保つようなコントロール機能が働いているからです。ということは逆に、猛暑の中にいるにも関わらず汗が出ないという時は、身体の水分が60%よりも少ない状態、つまり脱水症状を起こしている可能性が高いということになります。汗は蒸発するときの気化熱によって体温の上昇を防いでいるのですが、この汗が出ないまま猛暑の中に居続けると体温が上昇し、血液はドロドロして流れが悪くなるため全身に酸素や栄養素が行き渡らない状態に陥ってしまうのです。これが熱中症であり、ひどくなると失神や痙攣、多臓器不全などを起こして死に至るケースも少なくありません。体温が上昇してしまった時にいつでも汗がちゃんと出るように、ひどい暑さの時はマメに涼しい所で身体を冷やすなど、日頃から熱中症対策をしっかり心掛けて日本の夏を健康的に過ごしましょう!